今日から処暑(しょしょ)です。
この処暑とは
「暑さがやわらぐ、終わる」
と言う意味があります。
でも実は、これには大きな理由が隠されています。
そしてこの処暑には他にもたくさんの意味が込められていて、夏のこの時期は「警戒すべき期間」ということもわかってきます。
暦を見る上で『二十四節気』中で処暑は「14番目」にあたります。
処暑の「処」は「とどまる」という意味をもっています。
その処暑は、暦便覧には
陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也
このように記されていて
「処暑は日差しがおさまり暑さが止む」という意味があるのです。
その処暑の時期は「残暑見舞いの時期」にもあたります。
残暑見舞いの時期は立秋(8/7ごろ)~8月いっぱいまで。
この期間に出すことがマナーとなっています。
「処暑の候」や「処暑の折」など、時候の挨拶にも登場することが多い暦です。
この時期は秋の収穫に向けて、徐々に穀物も実りを見せる季節です。
ただ、そんな実りを見せる季節に一番怖いのが「台風」の存在です。
この処暑の時期は台風の発生がとても起こりやすいですし、連続して襲われる場合もあり注意が必要です。
とくに立春の日を基準に数えて
210日目を二百十日(9月1日頃)
220日目を二百二十日(9月11日頃)
二百十日(にひゃくとおか)とは、八十八夜などと同じように雑節として扱われています。
せっかく稲が開いたのに台風で農作物が被害を受けてしまうので、この日は厄日として警戒されてきました。
そこで地方では風を鎮めるための行事が行われています。
富山県の「おわら風の盆」などは、風祭りとして有名な行事となっています。
二十四節気をさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を表したものを
「七十二候(しちじゅうにこう)」
と言います。
今では見なくなったものも多いですが、この七十二候によって処暑はどんな季節として迎えているのかがイメージしやすくなってきます。
初候(8月23日頃)
綿柎開(わたのはなしべひらく)
綿を包む萼(ガク)が開き始める頃になります。
*柎(はなしべ)とは、花の萼(ガク)のことで、綿を包む萼が開き始めることをいいます。
次候(8月28日頃)
天地始粛(てんちはじめてさむし)
空と大地の暑さがようやくおさまり始める頃になります。
末候(9月2日頃)
禾乃登(こくものすなわちみのる)
いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃を言います。
「禾」は稲穂が実ったところを表した文字で、芒(のぎ)はイネ科の植物の稲穂の先端についている針状のものを言います。
稲や麦などを思い浮かべてもらうとわかりやすいですね。
そして8月23日頃と言えば、子供たちの夏休みももう終わるころですよね。
処暑からは、子供たちは新学期に向けて最後の夏を満喫できる1週間だと思います。
うちの子はまだ宿題が終わってません😭なんていうお家が多いかもしれませんね。宿題ウィークになるかも(^^)
季節も徐々に変わってくるので、秋に向けて体調を崩さないように注意してください。