初午

今日は初午です。

711年に伏見稲荷大社の主祭神ウカノミタマが稲荷山に降りた日がその日がちょうど初午だった

お稲荷様の誕生日です。

この日には、古くから稲荷詣でをする風習があります。

稲荷詣では、初午詣でともいいます。

そして、お稲荷様に家内安全、商売繁盛、開運などをお願いします。

各地の稲荷神社には、初午祭が行われるところも多くみられます。

さらに、2月の2回目の午の日を二の午(にのうま)、3回目を三の午(さんのうま)といいます。

これらは、初午の12日後、24日後になるわけで、これらの日にもお祭りを行なう地域もあります。

ちなみに、2018年の二の午は 2月19日(月)です。

また、現代では新暦によることが多くみられますが、午の日(初午、二の午、三の午)の行事を旧暦で行なう地域もあります。

初午は、本来は旧暦の2月に行なわれていました。

今の暦でいうと、2月下旬から3月半ばになります。

ですから、春の訪れも感じられそうな時期の行事だったわけです。

要するに、

春の陽気の到来と農作物の豊作を祈願する神事が「初午の日」に行われました。。明治時代より前は、この国の人の大半が農業に従事していたわけですから、農作物の豊作を祈願する神事に積極的に参加していたのです。また、商売繁盛の神ともされるようになったことで、農業だけでなく商人にまで受け入れられるようになりました。

そもそも稲荷神社とは、稲荷神を祀る神社のことをいいます。

おいなりさんへの供え物は?

お稲荷様へは、お使いである狐にちなんで油揚げ、油菓子、いなり寿司などを供えます。

初〇
初午だけでなく、えとに「初」がつく行事が他にもありますので挙げてみましょう。

初子(はつね)
正月の最初の子の日に、若菜摘みなどの子の日の遊び が行われました。

初丑(はつうし)
夏の土用の最初の丑の日に、鰻を食べたり丑湯(うしゆ)に入ったりする風習があります。

初寅(はつとら)
正月の最初の寅の日に、福徳を願って毘沙門天(びしゃもんてん)に参詣する風習があります。

初卯(はつう)
正月の最初の卯の日に、初卯詣で(はつうもうで)をします。

初辰(はつたつ)
正月の最初の辰の日に、初辰詣り(はつたつまいり)をします。

初巳(はつみ)
正月の最初の巳の日に、弁財天に参詣する風習があります。

初申(はつざる)
旧暦の2月の最初の申の日に、奈良の春日神社の祭礼が行われます。

初酉(はつとり)
11月または12月の最初の酉の日に、各所で酉の市が開かれます。

初戌(はついぬ)
月の初めの戌の日で、縁起の良い日とされています。

初亥(はつい)
正月の最初の亥の日は、摩利支天(まりしてん)の縁日です。

* 初未(はつひつじ)はありません。